みなさんこんにちは、ゆうです。
僕は現在、一般企業の総務部門で勤務していますが、僕は2012年の司法試験に合格しており、その結果として契約書の審査や契約書作成に関するアドバイス等をメインで行っています。
この司法試験ですが、弁護士・検察官・裁判官になるために合格しなければならない試験として有名ですが、その一方で、(受かった僕がいうのもどうかと思いますが、)合格が非常に難しい試験として有名です。
しかし、そんな難しい試験に合格できたという経験は、僕にとって大きな財産ですし、意外にも仕事をするうえで役立ったりしています。
また、何か別の資格試験にチャレンジするとき、司法試験の時にどんな勉強をして合格したかを体で覚えているので、ある程度要領よく勉強を進めることができたりします。
やっぱり、頑張って何かに打ち込むと、それって自分にとって大きな財産になるものですよね。
そこで今回は、「司法試験に合格できたのだから他の試験にもだいたい合格できるだろう」という推測のもと、「資格試験に合格する勉強法」について書いてみたいと思います。
因みに僕は、高校・大学・大学院・司法試験と受験を経験し、すべて一発合格してきましたが、これまで一度も予備校・塾・家庭教師・その他類似の制度を利用したことはありません。独学で、すべて合格してきました。
だから、資格試験に合格したいけれど、どうすればいいかわからない、という方は参考になると思いますので、ぜひお読みください。
この記事では、勉強法のうち、総論部分だけを書きます。
各論(具体的な学習方法)については、改めて別の記事で書きたいと思います。
司法試験は合格率だけ見ると、
- 2016年:22.9%
- 2017年:25.9%
- 2018年:29.1%
- 2019年:34%
と、年々合格率は上がっており、合格し易くなっている(易化)しているように見えます。しかし、司法試験は誰でも受験できるわけではなく、合格率約4%の司法試験予備試験に合格するか、法科大学院という専門の大学院で2年~3年の学習を終えた人でなければ受験する資格すらもらえません。
要するに、本気で司法試験の合格を目指して努力してきた人達だけが受験するのに、その中の70%程度の人は落ちてしまう。頑張ったからって合格できるわけじゃない、それが司法試験です。
僕は2012年に司法試験を受験し、幸い一発合格できましたが、正直言ってあんな試験二度と受けたくありません。笑
Contents
結論
結論から、先に書きます。
- 敵を知る
- 己を知る
- 計画を立てる
- その計画とおり勉強する
本当に簡単にいうと、これが、あらゆる資格試験に合格する勉強法です。
それでは具体的に、それぞれのステップを説明していきます。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」ということわざを聞いたことがある人も多いと思います。
簡単にいえば、「敵を知り、そして自分を知っていれば、何度戦っても負けることはない」という意味ですね。
僕は、資格試験でも、このことわざがあてはまると思っています。
ステップ1:敵を知る
このステップでは、敵、つまり資格試験の情報を徹底的に把握します。
合格を目指す試験の情報を把握することで、試験に合格するために、何をすればいいのかを明確にすることができます。
「そんな当たり前のことを何をいまさら」と思う方もいるかもしれませんが、当たり前であるからこそ、重要なのです。
当たり前だからこそ、みんながやるわけですから、これができなければ話になりません。
把握すべき情報
具体的に、把握すべき情報は以下のとおりです。比較的規模の大きなメジャーな資格試験であれば、簡単に把握できる情報ばかりです。必ず押さえるようにしましょう。
受験資格 | 資格試験によっては、受験資格が必要な場合があります。自分が受験資格を満たしているか、必ず確認しましょう。 |
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試験科目 | 試験科目(範囲)を確認します。頻出の分野がどこなのか、逆に、ほとんど出ない問題は何かというものも確認できるとベターです。 |
試験時間 | 試験の解答時間を確認します。 |
試験形式 | 記述式なのか、マークシート式なのか、それともその両方なのか、筆記試験だけでなく、面接試験等はあるのか、確認します。これにより、アウトプットをどの程度すべきか、目安をつけることができます。 |
試験日 | 勉強の具体的な計画を立てるうえで非常に重要な項目です。必ず押さえるようにしましょう。 |
合格最低点 | その試験がいわゆる絶対評価の場合(70%以上の得点で合格、等)となっている場合は必ず確認しましょう。僕は、試験は、受かればいいと思っています。だから合格に必要な努力以上の努力は要らないとさえ思っています。どうせ満点で合格したって、実務に出たらわからないことに沢山出会います。 |
合格率 | ここ数年の合格率を把握することで、挑戦する資格試験がどの程度の難易度なのかをある程度把握することができます。 |
ステップ2:己を知る
このステップでは、己、つまり、試験に挑戦するあなた自身のことを把握します。
こういうと、なんだか難しそうですが、ここでやることは簡単です。
試験の模擬試験や過去問題を解いて、自己採点するだけです。
これで、合格最低点にどれだけ足りないか、苦手な分野(科目)は何かを把握することができます。
当たり前のことですが、いままで自分がまったく勉強したことのない分野であれば、このステップは飛ばしてかまいません。
ステップ3:計画を立てる
さて、ステップ1・ステップ2を経て、敵と己を知ったわけですが、これはすべて、敵を倒すための計画を練るために必要な情報を集めることにほかなりません。
つまり、試験の情報を把握し、そして試験の合格にどれだけ足りないかを把握して初めて、学習計画を立てることができるのです。
計画を立てることの重要性
こうしたステップを踏んで作られた計画は、いわば航海でいう地図や、羅針盤のような役割を果たします。
この通りに進んでいけば、ちゃんと目的地に着けますよ、というものです。
難しい試験になればなるほど、学習範囲や、必要な勉強時間は膨大になっていきます。司法試験をはじめとする難関国家試験は、その最たるものです。
このように、膨大な量の勉強が求められるものになるほど、航海の時間が長くなるほど、学習計画、羅針盤の持つ役割は大きくなります。
丁寧に作った学習計画は、きっと、あなたを目的地に連れて行ってくれる羅針盤になってくれますよ。
だから、計画を立てることは重要なんです。
※計画を立てずに勉強するというのは、地図を持たずに航海に出るようなものです。
計画の立て方
ここでは、ステップ1、ステップ2で押さえたポイントにしたがって、計画を作り上げていきます。
残された時間の把握
まず、計画を立てる日から試験日まで何日あるか、把握してください。
テキスト・問題集の選定
次に、勉強に使うテキスト・問題集を選定します。
ここでのポイントは、各分野1冊、多くても2冊程度に厳選し、なるべく薄めの本を選ぶことです。
ここについては、いずれ別記事で詳しく書くことができたらと思います。
1日あたりの学習量を概算する
使うテキスト・問題集の選定が終わったら、1日の学習量を概算します。
これは、使うテキスト・問題集のページ数と、資格試験までの日数がわかれば算出することができます。
ここで重要なのは、「同じテキスト・問題集を、最低5回程度回すことができる計算で、学習量を出す」ということです。
なぜ最低5回なのかというと、テキストを1回、じっくりと時間をかけて読むよりも、スピードを意識して早く、何回も回した方が理解が進み、知識の定着も進むからです。
テキストの内容を1度で理解することなんて、普通はできません。
ましてや、自分がこれまで知らなかった分野の資格試験にチャレンジする場合はなおさらです。
ところが、わからなくてもいいからとりあえず前に進んで全体をざっくり読んだ後に、もう1度わからなかった箇所を読んでみると、自然と理解できることがあります。
その分野の基礎体力みたいなものが少しずつついてきた結果、すんなり書いてあることがわかるようになるんですよね。
全身の筋トレをこなしていったら、知らず知らずのうちに腕立て伏せできる回数が増えてた、みたいなものだと思います。
計画表を作る
ここまでくると、1日あたりどの程度の勉強量をこなせばいいか把握できますので、あとはそれを目に見える形の計画表に落とし込んで、あなたオリジナルの学習計画表を作ります。
パソコンが使える人はエクセルを使ってもいいですし、そういった環境がない人はノートに手書きでももちろんOKです。
9/1 テキストA:〇ページ
9/2 テキストA:△ページ
というように、具体的に落とし込んでいくのがコツです。
「やれるところまでやる」とか、そういう曖昧な記載はしないようにしましょうね。
ステップ4:その計画とおり勉強する
ステップ3まで作業をしたら、1日に何を、どこまで勉強したらよいかが明確になるので、あとはそれに沿って、計画とおり勉強していくだけです。
とはいえ、計画とおり勉強するのは、案外難しいです。
特に、社会人になって仕事をするようになると、予想外の仕事が降ってきて残業せざるをえなくなったり、(今はあまりないと思いますが)急に同僚と飲みに行くことになったり、とにかく色んなアクシデントが起きて、思うように勉強が進まないことがあります。
こういうアクシデントが起きても計画倒れにならないように、僕は、朝早くおきて勉強時間を少しでも確保することを強く勧めます。
僕は、大学院在学中、基本的に朝5時に起き、常温の水道水で溶かしたインスタントコーヒー(ブラック)を一気飲みして無理やり体を起こし、机に向かっていました。
その代わり、夜は22時には消灯して、睡眠時間をなるべく確保するようにしていましたね。
すきっ腹にコーヒーを飲む、というのはあまり健康によくなさそうなので、おすすめはしないですが、朝に弱い人は試してみてください。笑
逆に、日によっては、予想外に勉強時間が確保できて、その日の学習を終えたけど勉強時間が余った、という場合もあると思います。そのときは、ぜひ、次の日の学習もやってしまいましょう。こうやって貯金を作ることで、万が一勉強できない日ができたときも、計画倒れにならずに済みますよ。
まとめ
以上、試験に合格するための勉強法(総論)について、簡単に書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ここには触れていない、各論的な内容(例えば、テキスト・問題集の選び方、重点的に勉強すべきポイントの見極め方、勉強法について解説した書籍の紹介)などは別の記事で紹介できればと思います。
少しでも、試験の合格を目指している人の参考になれば嬉しいです。
それでは今回はこのへんで!